“害獣は人間”
2023.11.25

熊被害が相次いでいます。
18の都道府県で180人もの方が被害にあっています。
過去最悪の被害です。
もともと日本は国土上の7割は森林です。
人間の都合で山を造成し続けた結果、
人獣接近を作ってしまったのです。
熊被害だけではなく、野生動物との接近で
多くの感染病の原因を作ってしまいました。
人が熊の生息地を奪い、熊が主食とする
ナラ・シイ・カシ等のブナ科の樹木を伐採し
スギ・ヒノキを植え替える拡大造林施策も
大きな問題となっています。
冬眠前の熊は飢えているのです。
熊は雑食なので川からも食べ物を取っています。
人はダムを作ったり、川をよごしたり、熊にとって必要な魚も
減らしてしまいました。
熊は森林を守る為の大切な動物
①ドングリ類の実を木によじ登り、枝を折り実を食べます。
食べ終わった残りの枝はお尻に敷きこんで、ヤマネ等の
小動物の住み家になります。
台風の倒木などの6倍と言われ、森の新陳代謝の 大きな役割を果たしています。
②行動範囲の広い熊は、木の実の種子を多く含んだ糞を落とし樹木の拡散の役割を果たしています。
③スズメバチも巣ごと食べてしまうので危険なスズメバチの
異常繁殖にも一躍かっています。
④川で魚やカニ等を食べてその排泄物を通じて、
川や山や海に滋養をもたらしています。
被害が相次ぐ中、子熊を含めた殺処分に各自治体が
乗り出してきましたが解決策ではないような気がします。
まずは、彼らの住み家である森林を、良質に保つ努力をしなければいけないのではないでしょうか?
広大な森林の日本列島、熊が絶減するときは山が
死滅する時であり、その次はこの国に暮らす人間に
大きな困難が襲ってくるかもしれません。
高島 龍道
